ちょうど10ヶ月ほど前に、MovableTypeとWordPressを比較したCMSとしてのMovableTypeとWordPressという記事を書きました。

その記事は結論から言えば、「MovableTypeは素晴らしい、WordPressはブログだ」という締めくくりで終わっているんですが、最新のWordPressに触れてみたところ、その認識が全く180度変わってしまいました。

そこで、最新の認識としてWordPressがどういった物であるか、MovableTypeとはどのように違うのかを、プログラマーの視点から比較してまとめてみたいと思います。

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MovableTypeでエントリーの概要文のみを表示する方法

MovableTypeでエントリーの概要文を表示する際は、<$mt:EntryExcerpt$>を利用します。

ただ、このタグは概要文が存在しない場合は本文の最初200文字を表示してしまいます。
この場合、日本語のドキュメントには表記してありませんが、下記のオプションを利用することで概要文が存在する場合のみ表示し、存在しない場合は本文の引用を行わないようになります。

<$mt:EntryExcerpt no_genarate="1"$>

MovableTypeは日本語ドキュメントが充実していないので、こういった便利な機能が探さなければ出てこない不便さをなんとかして欲しいですね。

1つのMovableTypeをマルチドメインで運用する

MovableTypeは基本的に、1つのデータベースに1つしかインストールできません。

これは、例えばさくらインターネット等のデータベースが1つしか利用できないサーバーの場合、MovableTypeは1つのサーバーに1つしかインストールできないことになります。

そういった場合に、インストールした1つのMovableTypeを、マルチドメイン運用している各々のドメインから利用可能にする方法です。(ただし、SSHが利用できる環境に限ります)

  • さくらインターネットスタンダードプランで運用
  • test-blog.com、test-blog2.com、test-blog3.comの3つのドメインをマルチドメインで運用
  • 各々のドメインからMovableTypeを利用したい(test-blog.com/mt 等)

各ドメインは下記のようなディレクトリに対して設定されています。

  • 【test-blog.com】 /home/アカウント名/www/test-blog.com
  • 【test-blog2.com】 /home/アカウント名/www/test-blog2.com
  • 【test-blog3.com】 /home/アカウント名/www/test-blog3.com

MovableTypeをインストールする

まずはベースとなるドメインを1つ決めて、MovableTypeをインストールします。
今回は、test-blog.commt/ というディレクトリにインストールします。

シンボリックリンクを設定する

SSHでサーバーにログインし、各ドメインにシンボリックリンクを設定します。

# 設定するドメインのルートディレクトリに移動
cd /home/アカウント名/www/test-blog2.com/
# MovableTypeディレクトリへのシンボリックリンクを作成
ln -s /home/アカウント名/www/test-blog.com/mt/ mt 

これで test-blog2.com/mt でもMovableTypeの管理画面が利用できるようになります。続けて、test-blog3.comにも同様の操作を行います。

MovableTypeの複数ブログ再構築プラグイン

MovableTypeの複数のブログを使って1つのサイトを構築している場合、1つのブログのテンプレートを、MTIncludeで読み込んで使い回したりする事があるかと思います。

そういう場合、元のテンプレートを変更すると、そのテンプレートを読み込んでいる全てのブログをいちいち再構築しなくてはなりません。

そんなとき、QuickRebuildというプラグインが非常に役に立ちます。これは、インストールしたMovableTypeに存在する全てのブログを同時に再構築することがでます。

インストール後、通常の再構築ボタンの横に全てのブログを再構築するボタンが追加されるので、それをクリックすると全てのブログを再構築するためのウィンドウが表示されるので、再構築を実行するブログをチェックして実行するだけというシンプルで素晴らしいプラグインです。

QuickRebuild

http://tec.toi-planning.net/mt/quickrebuild/

紹介ページにはMovableType4対応と記載されているだけで、MovableType5に対応しているかは書いていないのですが、ダウンロードページからバージョン0.5以上をダウンロードすれば、MovableType5以上でも利用できます。

rebuildlet

http://tec.toi-planning.net/mt/rebuildlet/

こちらは同作者の方が、上記のプラグインをブックマークレットとして利用できるように公開しているものです。

ブックマークレットに登録しておくだけで、プラグインをインストールしなくても全てのブログを再構築できるため、多数のサイトを管理している方にはこちらのほうがお勧めです。

こちらもプラグインと同じく、MovableType4でも5でも利用可能です。

CMSとしてのMovableTypeとWordPress

この記事は古い情報です。MovableTypeとWordPressについての最新の見解を改めて記事にしていますので、そちらを合わせてご覧下さい。

最近、通常のウェブサイトの制作業務でも、更新情報の配信やコンテンツの編集などでCMSを利用する機会が非常に多くなってきました。

弊社としては基本的にはMovableTypeを利用してウェブサイトを作成しているのですが、CMSとしてはほかにも本ブログにも利用しているWordPressや、既存サイトを簡単にCMS化できるSoyCMS等、いろいろなアプリケーションも登場しています。

なぜ弊社としてはMovableTypeをメインのCMSとして利用しているかというと、下記のような理由によるものです。(あくまで私的なものなので、これ以外の意見があれば是非教えてください)

  1. ウェブサイトとブログという概念で複数のブログを1つの管理画面で管理できる
  2. 日本語で書かれた多様なドキュメントとプラグインが存在する
  3. 静的生成のため他のシステムと連携が取りやすい
  4. 制作実績が多い

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